あたりが夕闇に染まるころ、
お泊り保育を楽しむゆり組のもとへ
お化け屋敷への招待があった…
分かってはいたんだ。
みんな知ってはいたんだ。
お化け屋敷があるってことは。
強がってみせるもの…
涙を流すもの…
その全ての感情を闇は飲み込むのだった…
闇に足を踏み入れたものは口にする。
「よろしくおねがいしまぁすぅ…。」
「通らしてください!」
一番奥に控える先生のもとへ
プレゼントをもらいに
懸命に勇気と声を出して進み、
辿り着く子ども達。
どんなに怖くても
お友だちを待ってあげる姿、
手を握る姿、
助けようとする姿、
涙もたくさんでたけれど、
しっかり皆お土産を持って帰ることができました。
その後の花火では、
「こんなおばけがいたんだよ!」
「怖かった~~」
「おばけ、先生どれやっとったん?」
と、振り返りながら過ごしました。
きっとおばけさんたちも、
皆とお友だちになりたくって来てくれたんだよ。
そう伝えながら、今年もゆり組と
お泊り保育を過ごせたことに幸せを感じました。
皆よく頑張りました!