いつもの穏やかな午後遊びが一転
2020/01/31

空気は冷たいが太陽の温かさに

子ども達は気を緩め、午後の時間を

楽しむ為にゆり組が園庭へ出てきた。

ただいつもと違い同時にすみれ組と

たんぽぽ組も出てくる。

はじめに異変に気付いたのはすみれ組だった。

階段に腰を下ろしていたその背後から

そいつは現れたのだ。

鬼である。

妙に人間ぽい格好で迫ってくる鬼に

違和感を感じる間もなく子どもたちは

手に持っていた豆を力いっぱい投げた。

「鬼はー外!」「ふくはー内!」・・・

ある程度追いかけて

少しの停止を繰り返す鬼。

なぜか笑っている職員を気にも留めず

子どもたちは鬼に豆を投げ、そして拾い続けた。

無限に続く豆のシャワーを受けながら

鬼はたんぽぽ組の近くへ・・・

必死に逃げ、しがみつく姿がかわいい。

鬼もやりがいを感じてか嬉しそうだ。

最後に遠くで豆を投げていた

ちゅうりっぷ組のそばへ

寝起きに鬼は流石にこわい。

それでも豆を投げる子もおり、

鬼はとうとう降参して帰っていった・・・

皆、心の鬼を退治できたかな?