子ども達の日常
2020/10/10

現在の園庭遊びでは、

クラスごとにある程度時間を決めて遊びます。

年齢に応じて遊びの質や活動範囲の違い、

時間の過ごし方を考慮しています。

ただ、そうした中でもより大切な時間があります。

異年齢との関わりは、

言葉では伝えられない心の動きをうみます。

ある日、年長のゆり組さんが

年中のすみれ組さんのブランコを押してあげていました。

ゆり組さんの優しい気持ち。

すみれ組さんの嬉しい気持ち。

自然とうまれるこうした場面は、

先生を通してはうまれるわけではありません。

ある時は、すみれ組さんが保育士です。

自分より年齢の小さな子に対する

眼差しは保育士のような慈しむ眼差しです。

子ども達は、純粋に相手を思いやり、

かわいいと思い、優しくなれます。

その心が動いている時は、

声かけをするのではなく、見守り、

後にあたたかい言葉を子ども達に伝えると、

嬉しそうに、恥ずかしそうな表情が

返ってきます。

保育園での子ども達の日常を、

当たり前だと見過ごすことなく、

一つひとつの場面に保育士自身も心を動かし、

共感していきたいと思います。